反射がもたらす悲劇
考える前に動いてしまう、そのクセが生むすれ違い
反射って何?
「アッ」と思う前に体が勝手に動くこと。
膝を軽く叩くとピョンと足が動くあの現象も反射のひとつです。
本来は危険から身を守るための大事な働きですが、日常生活ではちょっと困る場面もあります。
よくある場面の例
- ボールが飛んできたら考えずに避けてしまい、キャッチできない
- ちょっとぶつかっただけで手が出てしまいケンカになる
- 突然の大きな音で泣き出してしまう
悲劇はこうして起こる
例えば、公園でお友達とボール遊びをしていたとします。
ボールが自分に向かってきた瞬間、「受け止めよう」と考えるより先に
「怖い!」と感じて体が避けてしまう。
お友達は「なんで取ってくれないの?」と不機嫌に…。
本人は悪気がないのに、関係がギクシャクしてしまいます。
原因は意識ではなく体のクセ
こうした反射の強さは、「性格」や「やる気」の問題ではありません。
小さい頃からの体の使い方や感覚の経験が関係していることが多いのです。
だからこそ、「気をつけなさい!」では解決しづらいのです。
じゃあ、どうすれば?
- 安心できる環境でゆっくり体を動かす経験を積む
- 怖さを感じない範囲で少しずつチャレンジする
- 失敗しても責められない関係の中で練習する
反射を味方にする第一歩
反射は本来、命を守るための素晴らしい力です。
その力を日常生活や遊びで活かせるようにするには、
無理なく繰り返し動く体験が必要です。
そんな環境を、運動遊び教室など外の場で見つけるのも一つの方法です。